「Wi-Fiにつながらない」IoT機器のトラブル、原因は規格の非対応かもしれません
先日弊社の社内ネットワークをUTM2台で2系統に分ける作業を行いました。
その中で倉庫に設置するWi-Fiカメラと温湿度センサーがどうしても接続できないトラブルに遭遇しました。
原因はセキュリティ設定ではなく規格の非対応でした。
IT担当者の方でも見落としやすいポイントなので今回の経緯を共有します。
症状はよくある「Wi-Fiに繋がらない」
設置しようとしていたWi-Fiカメラは、電源とLANを1本のケーブルでまかなうPoEという仕組みを使う機種でした。
温湿度センサーも合わせて設置しようとしたところ、どちらも設定中にエラーが出て接続できませんでした。
使用していたアクセスポイントは法人向けのCisco 150AXです。
法人モデルだから何か特殊なセキュリティ設定があるのではと考え、設定画面とUTMのログを一通り確認しましたが原因は見つかりませんでした。
疑うべきは「規格の対応状況」
試しに家庭用のWi-Fiルーターの配下に同じアクセスポイントを繋いでみても、症状は同じでした。
ここでようやく、セキュリティの問題ではないと判断できました。
IoT機器には5GHz非対応で2.4GHzのみ対応の機種が多いことは、比較的知られています。
WPA3に非対応の機種が多いことも、同様によく知られています。
しかし見落としがちなのが「ax(Wi-Fi 6)非対応」という規格の壁です。
Cisco 150AXは名前の通りaxを前提に作られたアクセスポイントで、旧規格向けの設定項目自体が用意されていませんでした。
IoT機器がWi-Fiに繋がらない時に確認したいポイント
- その機器は5GHzに対応しているか(2.4GHzのみの機器は多くあります)
- その機器はWPA3に対応しているか
- その機器はax(Wi-Fi 6)に対応しているか
- アクセスポイント側で、その機器に合わせた旧規格の設定がそもそも用意されているか
最終的にはIPv6設定まで揃った旧機種で解決
倉庫には、以前使っていたAllied TelesisのAT-MWS1750APを設置し直しました。
古い機種ですがIPv6モードなど必要な設定項目は一通り揃っており、axが不要な今回の用途では十分でした。
GUI上の設定が反映されず、コマンドを手打ちしないと直らないような不安定な機種もある中で、こうした地味な安定感は現場では大きな価値になります。
「今まで出来ていたことが急にできなくなった」という症状の裏には、大抵ちゃんとした理由があります。

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